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リスニングトレーニング(インプット)・・・その2

具体的な回数は?

音読とシャドーイング1はその性質上、最初は交互にやると良いです。
音読、シャドーイング1、シャドーイング2、リプロダクションという様々な種類の音読のそれぞれの適正回数は人によって異なります。一般的には、只管音読全体の適正回数は80回、100回などと言われています。ただ、一気に一つの素材を100回こなさず、チャプターごとに10回×全体を10度、あるいは20回×全体を5度にするなどして、一冊のひとまとまりを薄く何度も繰り返して、最終的に合計回数が基準に達するよう持っていってください。

例えば、音読を3回、シャドーイング1を2回、音読を再び3回、シャドーイング2を7回、リプロダクションを5回の計20回で次のチャプターへ移り、最終チャプターまで終了したら元へ戻る、という感じですね。これは例示なので、自分で好きに組んでください。

どんな教材がいいの?

さて。教材はどのようなものを選べば良いのでしょうか。自分の現在の英語レベルによってそれは千差万別ですが、簡単なものから高度なものへと教材を徐々に移すという鉄則は守るべきです。速く習得したいからと言って最初からニュースや経済討論番組に挑戦したりすると、挫折が待っているだけでしょう。野球で初めから150kmの球で練習しようという方はいないはずですよね。
多くの方は、中学生レベルから始めることになるでしょう。
また、スクリプトと音声ファイルが必要なので、それらが入手できるもの、ということが条件になります。

スピードの問題

ただ、スピードはできれば最初から1分200ワード以上(ネイティブでも早口と言われる速度)、少なくとも150ワード以上にすることが望ましいです。なぜでしょうか?

では、こちらの討論報道番組「Meet the Press」をご覧ください。(少し下にスクロールすると、横にたくさん画像が並んでいる箇所があります。その放送回の番組の動画ファイルです。クリックすると別ウインドウでフラッシュプレイヤーによる再生が始まります。)
中でも、メインキャスターであるDavid Gregoryがゲスト達に話しかける速度に注目してください。これが、ネイティブ同士で手加減せずに話すときの、早口の人の速度です。

一方、よくある教材の、日本人向けに手加減された音声(注:リンク先は実際には日本人向け放送ではありませんが、このぐらいの速さ、ということです。)をお聞きください。(横にオーディオクリップのマークがある記事に入り、右側にあるMP3のダウンロードをクリックすると、音声ファイルを保存できます。)
聞き比べて、いかがでしょうか?

後者のようなもので一体何年練習した時点で、David Gregoryの言っていることがわかるようになるのでしょうか? 私にはそれは、非現実的な道のりだと思えます。これは、最初だから遅い球を打つ練習をするというよりはむしろ、当たらないからサッカーボールを打つことに近いものがあります。
英語は早口になることで音が省略されたり連結されたりして変わってしまうので、日本語の普通の早口言葉とは違います。思い出してください。自分の口で実現できない音は、言葉として捉えられないのです。「アイ・アム・ノット」と音で覚えている人は、「アイムナッ」を突然わかるようにはなりません。筋トレ的に、できるだけ最初から速いものに対応したほうが、後々苦労が少ないのがおわかりいただけるでしょうか(もちろん内容や語彙は中学生レベルのものからです。スピードだけの話です。)。
キツイかもしれませんが、いつまで経っても現場の英語を一向に聞き取れるようにならないほうが、心理的には挫折する危険性が高いでしょう。もっとも、日本人向けの教材さえ聞こえていれば嬉しい、という方は別ですが……。

管理人の実例

実例として管理人の現状を言うと、最初は内容が中学生レベルのごく短い文でも、ナチュラルスピードというものに衝撃を受けました。全然口も耳もついていけないのです。
それでも、早口言葉なんだと思って一生懸命やっていくうちに少しずつ慣れ、今ではDavid Gregoryの言うことも、語彙力が足りないため意味を全て捉えることはできませんが、音はかなりクリアに捉えられるようになっています。例えば知らない語彙の箇所も、「こんなことを言っているなぁ」と適当なスペルを書くと、スクリプトで確認したとき大体そうした発音の言葉を言っています。
10ヶ月で、です。最初からスピードを重視することに効果がある証拠です。

どれぐらいが1分間200ワードか

では、具体的にどれぐらい速めれば1分200ワードの速さなのでしょうか? 教材の中には「1分○○ワード」と、速さを書いてくれているものがあるので、そういう場合はどれぐらい速めれば200ワードになるのか、計算できます。sound engineでは、時間をパーセンテージで縮めることによって速めるので、例えば1.5倍にしようと思えば、67%にすれば良いわけです。また、後にスピーキングの項で出てくる市橋敬三氏の「中学英語で言いたいことが24時間話せる」の付属CDの音声は非常に実戦的で、これぐらいが200ワード近くだと考えて良いと思います。

管理人のお薦め

個人的には初めはEnglish as a second language podcast(セカンドランゲージとしての英語習得を目的とした、アメリカはカリフォルニア発の初心者向け英会話ポッドキャスト。チャプターの音読や説明が全て英語で、しかし非常にゆっくり為されます。ですが、チャプターの最後に、ナチュラルスピードが収められているのです。これが使えます。記事名をクリックするとスクリプトが、ポッドキャストダウンロードをクリックすると音声ファイルが入手できます。)、次が書店で売っているTOEIC860点以上や英検1級クラス(英語業界で「上級者」と言われているレベル)の教材次がニュース、映画、ドラマ等という順序がお薦めです。音声を早める加工がわずらわしくないのなら、何でも構いません。

ちなみにニュース、映画、ドラマまで来たら、少々やり方が変わります。それは次のページでお目にかけます。


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