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スピーキングトレーニング(アウトプット)・・・その1

意義と必要性

スピーキングトレーニングはすなわち、「アウトプット用英語脳設置作業」です。「能動的」に、つまり自分が言いたいことを頭の中で組み立てて外に出す訓練を行います。こちらも当然、元来日本人は訓練を受けていないし、機能を有していません。

聴いて理解するだけでなく、自分から話したいなら、必須の訓練です。現に、この訓練を意識して実施しなかった英語習得者の多くが、「言っていることはわかるのに、自分からは言葉が出てこない」状態を経験しています。滞在期間の浅い留学生などはその典型です。

具体的な手法~クイックレスポンス

その設置手法は以下の通りです。これは、通訳業界では「クイックレスポンス」と呼ばれ、英語学習法書籍の世界では「中学英語で言いたいことが24時間話せる」「話すための英文法シリーズ」の市橋敬三氏が、只管音読の考え方と合わせて発展的に提唱した手法です。

■例文準備
準備段階として、良質な文法参考書を用い、インプットするべき文法事項を網羅的に整理します。ここで注意が必要ですが、英文法というものは、その項目を漏らさず網羅さえしていれば良いというものではなく、単独では覚えにくいことや理解しにくい「穴」がたくさんあります。従って機械的な知識は、それを使うとき多くの間違いを生んでしまいます。長い英語教育の歴史の中には、それに対する非常に効果的な理解法が存在しているのです。
こうした点から、文法教材の選択は大変重要になってきます。「Sacred journey」でも強く推奨されている、「フォレスト」「山口英文法」という順序がお薦めです。特に山口英文法は、目からウロコの連続ですよ。

※ 2009年12月10日、「チャンク英文法」を追加します。英文法知識全体を簡潔に整理して一本の骨を通す効果があります。詳しくは記事参照。

またこのスピーキング用例文準備作業は、リーディング項目の準備でもあります。リーディング項目では高度な文法が駆使された難文を扱うので、基本的な文法事項は理解済であることを求められるからです。

■例文作成上の注意
それぞれの文法事項ごとに、例えば第一文型なら第一文型で10個ぐらいの例文を作成します。選んだ参考書に出てくる文をそのまま用いたり、足りなければ他の書籍やインターネットから探したり、状況や登場人物を置き換えて慎重に自分で作ったりします。
最初は、大学受験を睨んだ山口英文法を使わず、フォレストの中から中学英語程度の基本的文法事項を絞って作成してください。そうすると、最終的に例文は中学英語の段階で1000~2000文程度になると思われます。

ただ、先述のように例文準備作業はリーディング項目の準備になるので、例文自体を使うのは後になるとしても、山口英文法も続けて処理してしまいましょう。最初に行う発音トレーニングの際、同時にやっておくのが効率的です。なお山口英文法のレベルでは、例文は無理にたくさん作る必要は無いと思われます。数個か、あるいは1個のままでもいいでしょう。

■音読
そして例文の日本語部分を見て英文を声に出して暗唱する作業を「薄く繰り返し」、やはり全体を50~100回程度(覚え具合によって調整)行います。5回×全体を10度、などです。脳内ではっきり意味をイメージ化することと、スピードを保持することに注意してください。スピードとは、日本語部分を見て即座に英文を再生するという意味のスピードと、1分間200ワードという話すスピードそのものの両方を意味します。
この段階での主眼は、基本例文を機械的に刷り込むことです。


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