記事一覧

リーディングトレーニング

英文解釈とは

「英語ができる」という状態の解釈は人それぞれかもしれませんが、一般的には口頭の会話だけでなく、読み書きが可能であることが求められます。会話と読み書きは同じものではありません。文章として記述されたものの方がはるかに複雑・高尚であることが多いです。
例えば現代国語の授業で扱うような論説を口頭で早口で言ったら、たとえそれが日本語であっても、ほとんどの日本人が理解できないであろうことは容易に想像できますね。

このため、構造が複雑で高度な文法事項を駆使して書かれている文章を読みこなすためのトレーニングが別個に必要となります。
これは英語業界では「英文解釈」と呼ばれています。

いずれは多読へ

一方で、会話のためにも(英語脳をチューンアップしていくためにも)最終的には音声教材や口頭の発話トレーニングだけでなく、大量の読書によって高度な表現を自分のものとすることが必要であると主張されています。それは、読書をたくさんしてきた日本人とそうでない日本人との日本語駆使能力・読解力に大きな差があることからも事実であると理解できますね。
このトレーニングは「多読」と呼ばれていて、酒井邦秀氏が有名です。

具体的手順

この二つのリーディングトレーニングは全く別個というわけではなく、英文解釈トレーニングが多読トレーニングの準備段階という位置づけになります。
具体的手順は以下の通りです。

■英文解釈系参考書のマスター
英文解釈系参考書を用い、構造的にどのように難解になり得るのか、そしてそれをどうやって効率的に解釈していけばいいのかを学びながら、たくさんの難解な英文を読みます。主眼は「文章をその語順のままに、それぞれの部位の構造や一字一句の役割を理解しながら、正確に読めるようになること」です。

著名な参考書がいくつか存在します。「Sagred Journey」推奨、伊藤和夫氏の「英文解釈教室」がお薦めです。

■コツ
最も主要なコツを述べるとすれば、「英語はその意味上のかたまりの最初の単語に、ここから新しいかたまりだ、と示すサインがある」ということです。以下の例文を見てみましょう。

Even though the woman who doesn't have the book which bookstores started to sell since last month, the cover of which is green, wanted to buy it, she didn't in order to save money for her children.
「その先月から書店が発売を開始したカバーが緑色の本を持っていない女性は、それを買いたかったが、彼女の子供たちのために金を節約するため、買わなかった」

この文なら、

サイン→指し示す意味
the  →even though節の主体となる名詞が来るだろうこと
who  →その名詞を説明する形容詞節に入ること
whichさらにその形容詞節の中のbookという目的格の名詞を説明する形容詞節に入ること
the  →bookを説明するもう一つの違う形容詞節に入ること
wantedeven though節の述語であること
she  →本来の主語であること
didn't本来の述語部分である(動詞buyが省略されている)こと
in  →副詞節に入ること

をそれぞれ示しています。
もう少し補足すると、

Even though→文を率いる接続詞であるから、その後に文が始まることは容易に想像できます。
woman →こういう名詞の後には本来なら動詞が来るであろう(Sの次はV)ところにwhoが来ているので、「ここで何か違う要素が挟まれているな」と理解できます。日本語でも「私は○○を達成することを目指したが、」と来れば、「できなかったんだな」と予測ができるのと同じです。こうした反射神経的な予測は理解を助けます。

後は、これらを語順に沿って頭に入れていきながら読み進め、全体の文意を把握するまでイメージの記憶を維持することが重要です。
英語脳ができていないと、日本語との語順の違いのために本来の主語や述語を忘れてしまう、ということが起きがちです。
このような作業によって初めて、遡って日本語に変換することなく、そのまま文意をつかむことができるようになります。

■多読に入ったら
テキストを終えるなどしてこれらが一段落したら、多読の練習に入ります。この段階ではスピードが大切です。まずは理解度を低めても良いからとにかく速くたくさん読みます。
そのためには、素材が面白いものであることが必要になるので、好きな分野の小説などが良いです。また、自分の語彙力に合わせる必要があるので、使用単語が制限された多読用の作品を用いるのが有用です。ペンギンリーダーズが有名で、発刊数も豊富です。

レベルと基本単語数(後述するボキャビルの際の正味の単語数とは違います。)、実際の英語レベルの関係は、以下を目安にどうぞ。
 ペンギンリーダース 各レベルの洋書【Amazon.comより】
 Easy Starts 基本単語数:200語
 Level 1 基本単語数:300語
 Level 2 基本単語数:600語
 Level 3 基本単語数:1000語 TOEIC 400-500点
 Level 4 基本単語数:1700語 TOEIC 500-600
 Level 5 基本単語数:2300語 TOEIC 600-700点
 Level 6 基本単語数:3000語 TOEIC 800点以上

ただ、徐々にそのスピードを維持したまま(あるいはさらに速めながら)、英文解釈レベルの正確な分析を復活させていかなければなりません。最終的には正確さは英文解釈レベル、速さは多読レベルという段階を目指します。

ちなみに、もちろん推測読み・斜め読みの要素を含むでしょうが、ネイティブは1分間に500ワード読むと言われています。

■その後は手加減なしの素材
多読の感覚をつかんだら、次は語彙の制限の無い小説や、英字新聞、雑誌などを読んでいきます。
この段階まで来れば、後は好きに読み続けていくだけです。既に訓練ではなく娯楽に変わっているでしょう。


↓↓↓「ブログ村」「人気ブログランキング」へ戻る↓↓↓
「ブログ村」
「人気ブログランキング」

o on o IINK^ o o o ANZXJE^[ o o o o o o o o o o on o o o o o